vol.
015
DECEMBER
2016
vol.015 / 特集
東京記録
Record No. 003:東京に暮らす外国人
モナコ
スワジランド
ギニアビサウ
バハマ
セントルシア
セントクリストファー・ネーヴィス
グレナダ
ナウル
2016年に集計された180以上の国・地域のうち、東京都に在留している人数が「1人」なのは、モナコ、スワジランド、ギニアビサウなど8つ。そのなかのナウルは面積約21.1㎢(ちなみに港区は20.37㎢)、人口約1.1万人という、太平洋南西部に浮かぶ小さな島国です。どのような理由で来日し、どんな生活を送っているのか気になりますね。
新大久保のコリアンタウンなど有名なもののほかにも、高田馬場のミャンマー人街、神楽坂のフランス人街、池袋の中国人街など、東京には知られざる外国人街があります。「リトル・インド」と呼ばれるのは西葛西。2000年問題で来日したインド人IT技術者が、大手町などのオフィス街やインド大使館へアクセスしやすいこの街に多く暮らしたのだそうです。いまでは毎年、インドの文化を楽しむ「東京ディワリフェスタ西葛西」が開かれています。
2015年の東京都の新生児113,194人のうち3,805人は、父と母のどちらかが外国籍*2。約30人に1人の割合です。近ごろ特に、日本人と外国人の親をもつ人が注目されているのがスポーツ界。リオデジャネイロ五輪では、陸上のケンブリッジ飛鳥選手や柔道のベイカー茉秋選手らがメダルを獲りました。また、野球のオコエ瑠偉選手など、次世代のスター選手も活躍中。2020年の東京五輪では、多様なルーツをもつ選手がより多く登場するかもしれません。
アーツカウンシル東京が携わるアートプロジェクトには、様々な国籍や文化をもつ人が参加しています。「アートアクセスあだち 音まち千住の縁」では、地域に暮らす外国人との交流を通してつくり上げる「イミグレーション・ミュージアム・東京(IMM)」を実施。ほかにも、在留外国人などと日本人の若者たちが一緒に活動して、多様な人の社会参加について考える「Betweens Passport Initiative」が2016年からスタートしました。
編集・執筆:Playce