TOKYO PAPER for Culture トーキョーペーパー フォー カルチャー

MENU

vol.

015

DECEMBER
2016

vol.015 / 特集

東京記録

Record No. 003:東京に暮らす外国人

東京を訪れる外国人は年々増えています。日本政府観光局の集計によると、2015年の訪日外客数は前年と比べ47.1%多い1,973万7,000人。日本に入国した外国人の数が、日本を出国した日本人の数を1970年以来45年ぶりに上回りました。*1 一方、東京に暮らしている「在留外国人」の数は、この30年で3倍以上にまで増えています。180以上の国・地域から東京にやってきた彼らは、この街にどのような変化をもたらしてきたのでしょうか。データから、世界とつながる東京の新しい姿が見えてきました。


画像拡大:JPEG版 / PDF版

1. たったひとりだけ、東京に住む国

東京都での在留人数が1人の国

モナコ
スワジランド
ギニアビサウ
バハマ
セントルシア
セントクリストファー・ネーヴィス
グレナダ
ナウル

2016年に集計された180以上の国・地域のうち、東京都に在留している人数が「1人」なのは、モナコ、スワジランド、ギニアビサウなど8つ。そのなかのナウルは面積約21.1㎢(ちなみに港区は20.37㎢)、人口約1.1万人という、太平洋南西部に浮かぶ小さな島国です。どのような理由で来日し、どんな生活を送っているのか気になりますね。


2. 実はここにも。東京の外国人街

「東京ディワリフェスタ西葛西2016」の様子
画像提供:ディワリフェスタ西葛西実行委員会

新大久保のコリアンタウンなど有名なもののほかにも、高田馬場のミャンマー人街、神楽坂のフランス人街、池袋の中国人街など、東京には知られざる外国人街があります。「リトル・インド」と呼ばれるのは西葛西。2000年問題で来日したインド人IT技術者が、大手町などのオフィス街やインド大使館へアクセスしやすいこの街に多く暮らしたのだそうです。いまでは毎年、インドの文化を楽しむ「東京ディワリフェスタ西葛西」が開かれています。


3. 東京五輪では選手の国際化が進む?

2015年の東京都の新生児113,194人のうち3,805人は、父と母のどちらかが外国籍*2。約30人に1人の割合です。近ごろ特に、日本人と外国人の親をもつ人が注目されているのがスポーツ界。リオデジャネイロ五輪では、陸上のケンブリッジ飛鳥選手や柔道のベイカー茉秋選手らがメダルを獲りました。また、野球のオコエ瑠偉選手など、次世代のスター選手も活躍中。2020年の東京五輪では、多様なルーツをもつ選手がより多く登場するかもしれません。


4. 外国人とつくるアートプロジェクト

IMM「フィリピンからの、ひとりひとり マキララ ―知り、会い、踊る―」より

アーツカウンシル東京が携わるアートプロジェクトには、様々な国籍や文化をもつ人が参加しています。「アートアクセスあだち 音まち千住の縁」では、地域に暮らす外国人との交流を通してつくり上げる「イミグレーション・ミュージアム・東京(IMM)」を実施。ほかにも、在留外国人などと日本人の若者たちが一緒に活動して、多様な人の社会参加について考える「Betweens Passport Initiative」が2016年からスタートしました。


*1
【参考】日本政府観光局ウェブサイト
www.jnto.go.jp/jpn/news/press_releases/pdf/20160119_1.pdf
*2
【参考】総務省 統計局ウェブサイト「人口動態調査」
www.e-stat.go.jp/SG1/estat/NewList.do?tid=000001028897
*3
【参考】東京都総務局ウェブサイト「東京都の人口(推計)」
www.toukei.metro.tokyo.jp/jsuikei/js-index.htm
※2016年1月1日集計。
*4
【参考】東京都総務局ウェブサイト「外国人人口」
www.toukei.metro.tokyo.jp/gaikoku/ga-index.htm
※各年、1⽉1⽇集計。
※集計されている国のうち、外国⼈の総⼈⼝に対する割合が1.0%以上の国を表⽰。それ以外は「その他」としてまとめている。
※1986年、1996年、2006年の数値は外国⼈登録法にもとづいた各区市町村への登録数。2016年の数値は住⺠基本台帳にもとづく⼈⼝。

編集・執筆:Playce