vol.
014
SEPTEMBER
2016
vol.014 / 特集
東京アートポイント計画 ハイライト
街に芸術文化の種をまく
「アートプロジェクトって、なんとなく面白そう」。そんなささいな好奇心から「TERATOTERA」のサポーターに応募しました。初めての活動は、2015年11月に行われた「TERATOTERA祭り」の舞台となった三鷹駅周辺のリサーチです。運営スタッフやサポーターで市内を歩き、スポットを探しながら街全体の雰囲気を感じる。いきなり現場に入り、イベントの構想段階から携わることができたのです。その後もエンジニアという本業のスキルを生かしながら後方支援をするうち、アートプロジェクトを内側から盛り上げることの楽しさを知りました。作品をつくっているのは、もちろんアーティストです。自分はあくまでもサポート役ではありますが、作品を見て来場者が楽しんでいる様子を見ると、自分のことのように嬉しいんです。
ほかのアートプロジェクトにも興味がわき、「トッピングイースト」「リライトプロジェクト」にも参加しました。それぞれのベースとなっている街の雰囲気やカラーが色濃く出ていて、アートプロジェクトを通じて東京という都市の奥深さが垣間見えた気がします。
今、東京は2020年のオリンピック開催に照準を合わせた動きが盛んになっています。一方、アートプロジェクトのような文化的活動は、2020年で終わりなんてもったいない。続けていくこと、広げていくことにこそ意義があると思っていますし、オリンピックが終わってからのほうが、むしろ本番なんじゃないかと考えているんです。
編集・執筆:Playce