vol.
014
SEPTEMBER
2016
vol.014 / 特集
東京アートポイント計画 ハイライト
街に芸術文化の種をまく
東京アートポイント計画におけるプログラムオフィサーの役割は、NPOと東京都の間に立ち、両者をつなぐことです。また、アートプロジェクトの現場を担うNPOが安定した活動を継続できるように、様々な場面で支援をしています。
今年度私は4つのプロジェクトを担当していますが、活動内容はもちろん、運営するNPOのスキルも様々。いろいろな現場の知見をシェアするために必要なのは、NPOと密にコミュニケーションをとることです。企画の組み立てから体制づくりまで、必要なときに必要なサポートができるよう心がけています。大切にしているのは、NPOの人たちが自由に活動できるような環境をつくること。私も以前はアートの現場で働いていたので、そのときの苦労を忘れず、現場に寄り添った支援をしていきたいと思っています。
私が感じるアートプロジェクトの面白みは、その活動が社会へ投げかけている意義や問いを考え続けられるところ。振り返って初めてわかることも多いんですよね。その積み重ねが、いまの私にたくさんの視点をもたらしてくれています。アートプロジェクトはまだ広く浸透しているわけではありませんが、これからの社会において、アートを通して生活圏にある価値を発掘し、人と人を結び付ける活動はますます重要になっていくと思います。より多様な人が関わることのできるアートプロジェクトのあり方を、東京アートポイント計画全体で考えていきたいです。
編集・執筆:Playce