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vol.

014

SEPTEMBER
2016

vol.014 / 往復書簡

伊賀大介(スタイリスト) × 戌井昭人(作家/鉄割)

東京を舞台に、日々の想いを交換するふたり

3

第 3 通 伊賀大介→戌井昭人

2016.10.26

戌井さん、どーもです。さっきの帰り道、愛車スカイライン(つってもAT)から見た、中秋の月がデッカくて舞台のセットみたいで、その嘘っぽさにちょっと盛り上がった心持ちのまま、コレ書いてます。
先日真っ昼間、新宿二丁目に近いドトールでアイスコーヒー飲みながら、返信読みました。面白さと恥ずかしさが綯い交ぜになりつつ、街灯の写真の感じにニヤニヤしてました。そーいや、たまに街ですれ違う人とか女の人が、チャリ乗りながらとか電話しながらニヤニヤっていうか、すげーイイ顔してるトコってなんか「オマエも俺も生きてるっ!!!」って感じしませんか???
と、だいぶ逸れましたが、僕の場合、思案は車中で作業は喫茶店って感じです。
カフェもファミレスも、どーにも駄目で、やっぱ「サ店」としか言いようがない空間で暫くほっとかれないと「やったるで!」という気分にならないのです。
家は駄目です。ホントに、アレはヤバいというか、80年代のテレビ番組の動画とか、狩撫麻礼のマンガとか読んじゃって、全く進みません。あと、家だとすぐ缶ビール飲んじゃいます。なので、缶ゴミ出す時のガラガラって音を聴くと「よくもこんだけ飲むよなー」という、罪悪感のようなものがありまくります。
戌井作品には、酒(的なるモノ)がついて回ってると思ってるんですが、家で独り飲みとかします?? あと、飲んで原稿とかを書いたりする事ってありますか??
こないだ餃子の事が書いてあったんで、無性に喰いたくなって、ジョイフル三ノ輪で冷凍餃子買って、家で独りで焼きました。
もしかしたら、ああいうのがご褒美メシってヤツなのかもしません。因みに、超美味かったです。今度一緒に食いたいです。
あ!!最後になりますが社長シリーズ、そんなに沢山観てないですが好きです!!
僕は川島雄三が好きなので、やっぱフランキー堺推しです。
いつか、鉄割の馬鹿歌舞伎で「幕末太陽傳」的なのやってくれませんか??
次の書簡までに、呑みながらそんな駄話したいすね。コチラから出向きます。
ではまた!
安い白ワインが半分空きました。

  • 伊賀大介

    1977年 西新宿生まれ。1999年、22才でスタイリストとしての活動開始。
    雑誌、広告、音楽家、映画、演劇、その他諸々「お呼びとあらば即参上」をモットーに労働。
    下手の横好きながら、文筆業もこなす。