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vol.

014

SEPTEMBER
2016

vol.014 / 往復書簡

伊賀大介(スタイリスト) × 戌井昭人(作家/鉄割)

東京を舞台に、日々の想いを交換するふたり

5

第 5 通 伊賀大介→戌井昭人

2016.11.09

戌井さんへ。
いやー、ホント、アッと言う間に冬感来ましたね。ついこないだまで、Tシャツに短パンだったのが、今は薄手のダッフルコート着ながら出先でコレ書いてます。
そう、油断してると直ぐ風邪引いちまいそうで、僕はそんな時とにかく「ネギと肉」を摂取します。荻窪の方に黄色い看板で「手もみラーメン」って書いてあるトコのラーメンが、ネギと肉とニンニクと生姜がたっぷりで、はやめにコレ食います。
因みにそこの店は、ラーメン屋なのに何故かガリが出てきます。
寿司屋のあの、ガリです。美味いんですけどね。ここも、一緒に行きたいです。
おりゃー電話の話、まんま鉄割の世界みたいで、読んでて笑いました。
ワイシャツにプリントって、やっぱちょっと変ですよね。僕は、ワイシャツにネクタイのプリントが入ってたりすると、なんかズッコケちゃいます。いや、Tシャツならわかるけど、ワイシャツに「可愛げ」は要らなくないか?と、思うのです。
まぁ総じて洋服のプリントは大事にし過ぎる程、大事にして欲しいです。
こないだ雑誌かなんかで「バンド知らなくったって、バンドT着ようぜ!!」みたいな、開き直った企画があって、それにもシビれたのですけれど。
Tシャツって、ポスター着て歩いてるみたいなモンじゃないですか。
ポスター着て歩いてるヤツがいたら、それはそれで超カッケー!!ってなりますが。
戌井さんの、一番のお気に入りTシャツってどんなヤツですか?
おっとそろそろ本格的にヤバいですね。
サラッと始まって、アッと言う間に終わっちまいます。
結局未だ呑みにも行けず、約束ばかり増えていってしまいますが、西新宿もまだまだいいトコあるんで是非。生バンドのカラオケバーとか、怖い人が多そうで内装が豪華過ぎるカレー屋とか、地元ながらまだまだ深いです。
折角なんで、次回呑む場所だけ決めて下さい。車で行って、帰り代行にするんで、何処でも大丈夫です。
なんか書いてて思い出してましたが、一緒の時ってすげぇ夏で暑いか、すげぇ冬で寒いか、極端な時が多いですよね。
冬はタバコが物凄く美味い瞬間があるんで、その時だけ嬉しいんですが、戌井さんは冬の何処が好きですか?
これは、今度会った時に聞かせて下さい。ではまた直ぐ!

  • 伊賀大介

    1977年 西新宿生まれ。1999年、22才でスタイリストとしての活動開始。
    雑誌、広告、音楽家、映画、演劇、その他諸々「お呼びとあらば即参上」をモットーに労働。
    下手の横好きながら、文筆業もこなす。