vol.
013
JULY
2016
vol.013 / 往復書簡
平井理央 × 速水健朗
東京を舞台に、日々の想いを交換するふたり
2016.08.26
サバちゃん可愛いですねー。我が家も、8年前にマンチカンという手足が短い種類の猫を迎えたのですが、うちの子も、もしGを見つけたとしても、それを捕らえる俊敏性は無さそうです。でも、その野性味の無さが可愛かったりするんですよね。
夏になるとやること、細かくは色々あるのですが、ビアガーデンに行くことが、私の夏のToDoリスト、不動の最上位です。元々、ビールが大好きなのですが、夏の夜、少し蒸し暑い中で飲むキンキンに冷えたビールはまた格別です。そういえば、うちの母は、身体が冷えるから、ビールは口に含んで、温めてから飲みなさいと言うのですが、そんな飲み方をしている方は果たして存在するのでしょうか。冷たいビールを食道で感じる度に、少しだけ母の顔を思い出してしまいます。
都内のビアガーデンの進化はめざましく、ビアガーデンの料理はまずいなんて、昔のはなし。料理も雰囲気もかなりグレードの高い場所が、年々増えています。最近見つけた店ですっかり気に入ってしまったのが、今年の5月にオープンした、恵比寿のアトレ西館の屋上にあるビアガーデンです。プラントハンターの西畠清順さんから、ご自身が手がけた屋上庭園が、アトレ恵比寿にオープンすると伺い、ある日ふらりと覗いてみたら、なんとその屋上が、期間限定でビアガーデンになっていたのです! 樹齢500年のオリーブの木に、可愛らしいピンク色のサルスベリの花、高山植物など、世界から集められた植物たちが、ぐるりと配置されていて、恵比寿駅前とは思えない異国情緒漂う中、いただくビールは最高でした。
さて、この文通も私からは、この回が最後です。文章のプロ、速水さんの胸をお借りして、自由に書かせていただき、楽しかったです。どんなボールを投げても、華麗にお返しくださり、ありがとうございました。暴投の数々、ご容赦ください!